調剤薬局における会議費の正しい扱い方|交際費や福利厚生費との違い

会議費とは?
会議費とは、業務上の打ち合わせや会議に直接関連する費用を指します。
典型的には、以下のような支出が該当します。
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打ち合わせ時のコーヒーやお茶代
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会議室を借りた場合の会場費
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会議を伴う軽い飲食(サンドイッチやお弁当など)
調剤薬局の場合、店舗内での会議はもちろん、薬剤師会や他施設との連携会議にかかる費用も「会議費」として処理できます。
交際費・福利厚生費との違い
会議費は、交際費や福利厚生費と混同されやすい科目です。違いを整理すると以下のとおりです。
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交際費:取引先や医師との接待 → 「業務上必要な接待かどうか」で判定
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福利厚生費:従業員全員を対象とした慰労・福利目的の支出 → 飲み会や社員旅行など
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会議費:業務の打ち合わせや情報共有に直接関わる費用 → 飲食を伴っても「軽いもの」であればOK
特に「飲食」が絡むと、交際費や福利厚生費と区別が難しいですが、目的が業務上の会議かどうかで判断すると整理しやすいです。
調剤薬局での具体例
調剤薬局ならではの「会議費」として認められやすい事例を挙げます。
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スタッフ会議で使用した飲み物や軽食代
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新しいレセコン導入に関する業者との打ち合わせ費用
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薬剤師会・地域連携会議の参加費や簡単な飲食代
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在宅医療チーム(医師・訪問看護師など)との打ち合わせを伴う費用
税務調査で注意すべき点
会議費として処理する場合、税務署からは「本当に会議目的か?」をよく確認されます。
以下のようなポイントを押さえておくと安心です。
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領収書に 会議の内容・参加者・目的 をメモしておく
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居酒屋などでの飲食は交際費と疑われやすい → 会議費と主張するには内容証拠が必要
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高額・豪華な飲食は「会議費」ではなく「交際費」とみなされる可能性が高い
まとめ
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会議費は「業務上の打ち合わせや会議」に直接必要な費用
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飲食が伴う場合も、軽いものであれば会議費にできる
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交際費・福利厚生費との違いは「目的」で判断する
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領収書には会議の内容や目的を明記しておくことが税務調査対策になる